vol.35 秋の七草に思う事

我が家の周辺にある田んぼはほぼ稲刈りも終わり、黄金色だった田んぼの大海原も今は寂しげな茶色の景色。日中まだ暑い日が続きますが、こういった景色を見るとやはり秋を実感します。
さて、春の七草といえば「七草がゆ」を思い浮かべると思いますが、秋の七草は食すというよりは、夏から秋にかけて咲く、見て楽しむ美しい花たちです。どれも秋風に揺られる姿の美しい植物達ばかり。元は山上憶良が万葉集で詠んだものから来ているようです。
秋の七草を見に名所に出かけたり、お花のアレンジに取り入れて季節感を演出してもいいですね。

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vol.34 夏を涼しくする工夫

ギラギラ照りつける太陽。立っているだけでも汗がたらたら、くらくらするような気温の高さです。でも木立や森の中に入った瞬間、すごく涼しくひんやり感じられた経験はありませんか?これは木々の枝葉が日射しを遮ってくれているのはもちろん、植物たちが行う光合成による蒸散作用によるもの。光合成とは植物たちが根から水を吸い上げ、葉の気孔という穴から水分を蒸散させる事。植物たちは強すぎる日射しによって体温が上昇するのを防ぐために、活発に蒸散するのです。これが、木自身やそのまわりの温度を下げ、涼しく感じる理由です。
我が家もテラス横に植えられたヤマボウシがあるおかげか、この木の下は少し涼しく感じます。さらに庭の西側の大きなモチノキやシマトネリコ、ジューンベリなど幾つか大きな木が植えられている個所は、とても涼しくひんやり感じます。

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vol.33 楽しいガーデン巡りから学ぶ

庭や植物園巡りはとても楽しいですよね。素敵な景色にうっとり、時に興奮!これ、家にもある!ああ、これ私も育ててみたい!でも植える場所が・・・などなど。最後には植えるスペースのあまりない我が家の庭を思い浮かべるのがオチですが、見ると色々育てたくなってしまうのは、庭を持つ者の性でしょうか?

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vol.32 水辺の植物でしっとりとした庭景色

梅雨というと、雨ばかり降ってジメジメジトジト、洗濯物は乾かないし、何だかお部屋も気持ちも湿っぽくなっちゃうという印象があるかもしれません。でもそれって、大人の都合。子供の頃は雨上がりの水たまりにわざと入って遊んだり、オタマジャクシを見つけに行ったり、カエルを捕まえたり・・・特に梅雨の雨上がりは楽しかった事を思い出します。雨上がりにはしゃぐ子供と同様かは分かりませんが、雨がふって喜んでいる植物たちもいます。

この時期咲くアジサイとそして水生植物たち。しっとり潤っているからこそ元気でイキイキしている水生植物を庭に取り込めば、雨の窓越しに外を眺めて「ああ、今日も雨」とため息つかずに少しは楽しくなるかもしれません?!

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vol.31 虫との上手なつきあい方

庭は今が花盛り。昨年の秋に植えたキンギョソウやビオラが最後の見頃を迎え、フレンチラベンダーやオオデマリも例年通りかわいらしい花を咲かせています。しかしよく見ると、かわいらしいお花の影には小さなヤブキリや葉の密集した所にはアワフキムシ、ミニバラの柔らかな新芽にはびっしりのアブラムシと彼らが出す甘い汁を求めてやってきたアリさんたち。花の蜜を求めて飛ぶキアゲハ、葉影にアオバハゴロモ。花にキラッと光るすじの先にはにゅるにゅる動くナメクジなど、庭のあちこちで虫たちもこっそり、時には大胆に活動しています。
虫という言葉に、いやいや私は苦手ですからと渋い顔をしている方、虫の事を少し知る事が、大量の虫との出会いを回避出来る事にもつながります。これら虫の発生によって、何が問題かも見えてきます。

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