vol.47 秋も庭で家庭菜園!

めっきり秋らしくなりました。
我が家の庭の半ば放置気味のブドウがたわわに実をならせ、アケビの茂みの中にはいくつか可愛らしい実がぶら下がっています。取り忘れていたブルーベリーを無心に口に運ぶ息子を横目に、私はしばらくぶりの雑草取りに勤しみます。いつも庭作業をすると思うのですが、やはり蚊に刺されない一番の方法は、長袖長ズボンと、そしてぶら下げ型蚊取り線香。キャンドルなど素敵な香りのものも色々試しましたが、やはりこれが一番です。

秋も庭で家庭菜園!

~秋からの家庭菜園~

さて、最近は庭で家庭菜園をする人も増えているかと思います。
庭で穫れたての野菜や果実が収穫出来るのは、とても魅力的ですよね。果樹に実をならすには数年かかる場合が多いのですが、野菜は短期であっという間に収穫出来るので、手っ取り早いし、何より穫れたての味は格別です。特に秋冬野菜は、間引いて行く段階ごとにまた違った料理の楽しみ方が出来るので、楽しいですよ。

今年夏野菜を育てた人。すでに秋冬野菜に切り替えできましたか?
ナスの切り戻しをしたので、そろそろ秋なすがなる頃だし・・・、まだトマトにはたくさん実がなっているし・・・などいつまでも夏野菜を片付けられないでいると、あっという間に気温が下がって、秋冬野菜の植え付け適期を逃します。
家庭菜園で秋冬野菜にチャレンジしようと思う人には、潔さが重要。本当は8月末くらいからの準備がベストですが、今からでもまだ遅くありません。さっさと心を切り替え、夏野菜を抜き取りましょう。

さて、秋冬野菜の代表選手と言えば、大根、カブなどの根菜。春菊やほうれん草などの葉もの野菜、そしてブロッコリーやキャベツ、白菜などが挙げられます。
大根やカブは、なるべく夏が終わったらすぐに蒔くというのが私の鉄則。というのも、寒さが来る前にしっかり生長してもらわないといけないので、うかうかしていると、生長途中で寒さにあって、それ以上育たないという事になるからです。

そして、まだまだ虫さんが精力的に活動する秋にキャベツやブロッコリー、白菜を育てる場合は、必ず苗と一緒に苗を守る防虫ネットも買う事。防虫ネットを支えるアール型に曲がる支柱も必要です。芽の成長点をモグモグされてしまったら、それ以降しっかりと育ちません。小さな苗のうちが肝心なんです。葉もの野菜は比較的簡単に出来ますが、やはりまだ活動期の虫さんに食べられないようにだけ気をつけて育てると良いでしょう。

野菜もそうだけど、我が家にはやっぱり果樹が欲しいと思うあなたに朗報。秋から冬にかけては果樹の植え付け適期です。常緑果樹は寒さに少し弱いので、秋寒くなる前に移植して根をはらせて寒い冬を越える力を蓄えさせておく事が重要です。
ブドウやベリーなどの落葉果樹は、もう少し涼しくなった秋から晩秋にかけてが植え付け適期ですよ。植える時には有機肥料をたっぷりすき込んで植えましょう。でも一番重要なのは、今は小さくてもこれから大きく生長するという事。将来の大きさや生長も見据えた場所選びをして下さい。

グリーンカーテンを楽しんだあなたも、そろそろ片付けの季節。夏傷んでしまった植物を切り戻したりして、心機一転夏バテしたお庭をすっきりさせると気持ちよいですよ~。
くれぐれも蚊の対策は忘れずに!

五嶋直美の旅日記「スペインのガーデンセンターにて