vol.34 夏を涼しくする工夫

ギラギラ照りつける太陽。立っているだけでも汗がたらたら、くらくらするような気温の高さです。でも木立や森の中に入った瞬間、すごく涼しくひんやり感じられた経験はありませんか?これは木々の枝葉が日射しを遮ってくれているのはもちろん、植物たちが行う光合成による蒸散作用によるもの。光合成とは植物たちが根から水を吸い上げ、葉の気孔という穴から水分を蒸散させる事。植物たちは強すぎる日射しによって体温が上昇するのを防ぐために、活発に蒸散するのです。これが、木自身やそのまわりの温度を下げ、涼しく感じる理由です。
我が家もテラス横に植えられたヤマボウシがあるおかげか、この木の下は少し涼しく感じます。さらに庭の西側の大きなモチノキやシマトネリコ、ジューンベリなど幾つか大きな木が植えられている個所は、とても涼しくひんやり感じます。

夏を涼しくする工夫

最近人気の緑のカーテンも、ただよしずを置くだけより涼しく感じられるのはこれら植物の蒸散する効果からでしょうか?今年は定番のゴーヤとここ数年根が残り毎年出てくるオカワカメの混合緑のカーテンを楽しんでいます。
この緑のカーテン、木陰を作ってくれるのはもちろん、薄い葉ごしに太陽光が入る様子は見た目にもとても涼しげです。さらに我が家ではさらさら揺らぐグラス類を寄せ植えに取り込んで、リビングから見える場所に置く事で、涼しげな風のそよぎを感じる景色も作っています。

夏の暑さの理由の一つに照り返しも上げられます。我が家は朝鉢植えの水やりをする時に、玄関やテラスにさっと打ち水します。窓をあけると、打ち水越しに入ってきた風の涼しい事。この打ち水はチリやほこりを落ち着かせ、気化熱を下げる効果もあるので本当に気持ちがいいし、涼しいのでおすすめです。でも日中一番暑い時間帯にするとすぐに蒸発してしまうし、植物にかかったら葉焼けや根を傷める原因となるので、水を撒く場合時間帯には注意します。

まだまだ続く暑い夏。今から大きな樹木を植えるのは難しくても、森林浴へ出かけたり、打ち水をしたり、涼しげなグラスを取り入れた寄せ植えを作る事は今からでも出来るアイデアです。ぜひ試してみてくださいね。

我が家の虫さんとのつきあい方3つ

ミントでお茶を入れさましたものと、それとは別にミントの葉を用意してアイスキューブを作ります。見た目もさわやかですが、サイダーに入れるとお口の中まですっきり爽快!庭仕事の合間におすすめです。いかにも涼しそうな色合いの花を楽しむのもひとつ。青色が爽やかなアメリカンブルーは真夏の暑い時期でも花を咲かせる丈夫な花。ふわっと枝垂れるように咲くこの花はハンギングなどでつり下げるとより涼しげです。ただし、水は切らさないように注意しましょう。我が家の周辺は自然が豊富なので、夕方から聞こえ始めるバッタたちやヒグラシのバックミュージックを楽しむのが大好きです。窓を開け網戸越しに聞こえる虫の声はなんとも涼しげ。でも超朝方の私としては、日が昇る直前に鳴き始めるヒグラシの声が個人的にはお気に入りです。

ガーデニング作業にお気に入りの長靴。持っている方もいるかと思いますが、夏場は暑くて蒸れるので、履くのに躊躇しますよね。そんな時おすすめなのが、足袋。布で出来ているので蒸れないし、何より足にフィットしているから作業がしやすく、多少踏んでも植物を傷めない優れもの。もちろん、下に履足袋ソックスの用意も忘れずに!