ギラギラ照りつける太陽。立っているだけでも汗がたらたら、くらくらするような気温の高さです。でも木立や森の中に入った瞬間、すごく涼しくひんやり感じられた経験はありませんか?これは木々の枝葉が日射しを遮ってくれているのはもちろん、植物たちが行う光合成による蒸散作用によるもの。光合成とは植物たちが根から水を吸い上げ、葉の気孔という穴から水分を蒸散させる事。植物たちは強すぎる日射しによって体温が上昇するのを防ぐために、活発に蒸散するのです。これが、木自身やそのまわりの温度を下げ、涼しく感じる理由です。
我が家もテラス横に植えられたヤマボウシがあるおかげか、この木の下は少し涼しく感じます。さらに庭の西側の大きなモチノキやシマトネリコ、ジューンベリなど幾つか大きな木が植えられている個所は、とても涼しくひんやり感じます。
最近人気の緑のカーテンも、ただよしずを置くだけより涼しく感じられるのはこれら植物の蒸散する効果からでしょうか?今年は定番のゴーヤとここ数年根が残り毎年出てくるオカワカメの混合緑のカーテンを楽しんでいます。
この緑のカーテン、木陰を作ってくれるのはもちろん、薄い葉ごしに太陽光が入る様子は見た目にもとても涼しげです。さらに我が家ではさらさら揺らぐグラス類を寄せ植えに取り込んで、リビングから見える場所に置く事で、涼しげな風のそよぎを感じる景色も作っています。
夏の暑さの理由の一つに照り返しも上げられます。我が家は朝鉢植えの水やりをする時に、玄関やテラスにさっと打ち水します。窓をあけると、打ち水越しに入ってきた風の涼しい事。この打ち水はチリやほこりを落ち着かせ、気化熱を下げる効果もあるので本当に気持ちがいいし、涼しいのでおすすめです。でも日中一番暑い時間帯にするとすぐに蒸発してしまうし、植物にかかったら葉焼けや根を傷める原因となるので、水を撒く場合時間帯には注意します。
まだまだ続く暑い夏。今から大きな樹木を植えるのは難しくても、森林浴へ出かけたり、打ち水をしたり、涼しげなグラスを取り入れた寄せ植えを作る事は今からでも出来るアイデアです。ぜひ試してみてくださいね。