vol.45 植物の不思議。よく見て観察しよう!

仕事部屋から見える公園の真ん中には立派なネムノキがあり、今、花の見ごろを迎えています。太陽が昇り明るくなるとその葉を開き、夕方太陽が沈み暗くなると閉じます。朝起きて夜眠るような葉の動きから、「ネムノキ」と呼ばれます。

同じように日中開いていて、夜になると閉じる葉を持つ植物は、身近にたくさんあります。例えばオキザリスやカタバミ。まるで傘をたたむような恰好で葉を閉じます。触るとその葉を閉じるオジギソウもやはり夜になると、ネムノキ同様葉を折りたたみます。身近な観葉植物では、エバーフレッシュも同じように夜葉を閉じます。このエバーフレッシュ、水分が足りなくなった時も、葉からそれ以上の蒸散を防ぐために葉を閉じたりする、とても賢い植物です。
葉は閉じませんが蒸散を防ぐために、日中の気温の高い時間だけ葉を太陽からそらすように傾ける植物もあります。野山に茂るクズがそうです。日中の一番熱い時間帯に太陽に対し葉をかしげて直接太陽光に当たらないようにすることで、余分な蒸散を防ぎコントロールしている事が分かっています。

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vol.44 熱帯植物でトロピカルな寄せ植えを楽しむ

気温も上がり季節が夏に近づくと、私はいつもトロピカルな雰囲気の寄せ植えを作りたくなります。
梅雨が来る前に作っておけば、夏が到来する頃には寄せ植えの植物も、しっかり根を張り葉を茂らせ良い感じに仕上がるので、丁度今頃がトロピカルな寄せ植え作りに最適な時なのです。
梅雨が明けてから作ると根がしっかり張るまでの期間の給水が大変!それでなくとも水やりが必要になる季節なので、一日数回水やりなんて事にもなりかねません。今後の手間を考えると少し早めの準備がベストです。

トロピカルな雰囲気にする方法はいたって簡単。きれいなライムグリーンや赤、紫、ピンク色のつややかな葉の熱帯植物を寄せ植えの1アイテムとして取り込むだけです。これらの植物たちが普通にその他の植物同様、屋外で育てられるのも、温暖な夏があるからこそ。そう思えば蒸し暑い夏も、そう悪いものでもありません。

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vol.43 ハーブのある暮らし

雨上がりの朝、咲き始めたラベンダーがふんわり香り、冬の間寒さに耐えて小さくいじけていたオレガノやレモンバームが勢いよく伸び出し、地面いっぱいに広がった這性のタイムが可愛らしいピンクの花を一面に咲かせています。

我が家ではオーソドックスなハーブを何種類か育てています。
大抵は地植えなので、大きくなりすぎないよう小まめに摘んだり、時には刈り込んだりする程度で手はかかりません。強いて言えば、株が衰えて少し勢いが弱くなってきたなーと思ったら、株分けしたり、挿し木などして新たな株を作るようにします。植えっぱなしのハーブがなんだか元気がないという人は、株分けをおすすめします。

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vol.42 春爛漫 花と虫の関係

暖かくなってくると、一気に色々な花たちが咲き乱れます。庭の小さな園路は、色々な品種のスイセン、ムスカリ、シラー、ヒヤシンスが咲き乱れて、甘い香りと可愛らしい色合いとで、何ともいえない素敵な景色を作っています。フェンスに這わせた藤が咲くのも時間の問題です。

さて、花が咲くその傍らで、虫たちもせっせと働いています。あまり悪さしない虫たちはいいけれども、やはり大量につくアブラムシや葉を食べ尽くす芋虫と出会うのは、あまり嬉しくありません。
大量の嫌な悪さをする虫たちに会わないためにも、日頃の観察は重要です。小さな球根を眺めながら、その横のミニバラの葉裏チェック。新芽チェック。その合間に、まだ小さな抜きやすい雑草を抜いたりすれば、一石二鳥。虫の発生は大量になる前に見つければ、被害も最小限におさえられ、なお且つ嫌な思いもしません。これは雑草も然り。大きく根がぎっちり張る前に抜けば、苦労せずに簡単に取りのぞく事が出来ます。虫も雑草も何事も、早め早めの対処が重要です。

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vol.41 桜の季節!自然から学ぶガーデニング

3月も終わりになれば、庭はもう春の様相。周辺では梅に続き、桃、そして待ちに待った桜が咲き始めます。
私が都内に住んでいた頃は、桜と言えば満開のソメイヨシノの下に敷物を広げて、もしくは桜並木のトンネルを散歩と言った具合に「見上げて楽しむ」のが定番でした。

房総半島のプチ田舎に越してからの楽しみは、山の「上から眺めて楽しむ」山桜が定番です。薄いピンクから濃いめの桃色まで様々なピンクのグラデーションが山のあちこちに現れる様は、本当に見事!毎年近くの山にハイキングに行くのが、この季節の楽しみです。もちろん、水筒に暖かいお茶とお茶うけに桜餅を持って行けば、完璧です。
山桜が終わる頃、落葉樹の新芽が吹き、常緑樹の新芽が吹き、その山の色の変化の様子は、本当に美しい。この春の様子を「山笑う」とは上手く言ったものだといつもそう思います。

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