仕事部屋から見える公園の真ん中には立派なネムノキがあり、今、花の見ごろを迎えています。太陽が昇り明るくなるとその葉を開き、夕方太陽が沈み暗くなると閉じます。朝起きて夜眠るような葉の動きから、「ネムノキ」と呼ばれます。
同じように日中開いていて、夜になると閉じる葉を持つ植物は、身近にたくさんあります。例えばオキザリスやカタバミ。まるで傘をたたむような恰好で葉を閉じます。触るとその葉を閉じるオジギソウもやはり夜になると、ネムノキ同様葉を折りたたみます。身近な観葉植物では、エバーフレッシュも同じように夜葉を閉じます。このエバーフレッシュ、水分が足りなくなった時も、葉からそれ以上の蒸散を防ぐために葉を閉じたりする、とても賢い植物です。
葉は閉じませんが蒸散を防ぐために、日中の気温の高い時間だけ葉を太陽からそらすように傾ける植物もあります。野山に茂るクズがそうです。日中の一番熱い時間帯に太陽に対し葉をかしげて直接太陽光に当たらないようにすることで、余分な蒸散を防ぎコントロールしている事が分かっています。