vol.46 室内園芸で涼しげに

盆は過ぎ少しは過ごしやすくなったとは言え、やはりまだ暑いですね。この季節、外に出るのがつい”おっくう”になりがちです。そんな時は室内で楽しめる観葉植物がおすすめ。自宅のテーブルや棚の飾り、会社だったらデスクまわりに小さな観葉植物を寄せ植えして飾りましょう。外に出る事なく、ガーデニングを満喫出来ます。
今回は植え込み材や器を工夫した、夏の季節にぴったりの涼しげな寄せ植え方法を紹介します。

室内園芸で涼しげに

~実際に植えこんでみよう!~

まずは透明の器を用意しましょう。できれば深すぎず、間口の広い物がベスト。透明なので、見た目が涼しげなのはもちろん、器の中身が見えるので水やりの加減も分かりやすく、初心者にはおすすめです。
そして中身が見るからには、植え込み材にこだわります。粘土を高温で焼いたセラミックソイル、ゼリーの粒のようなジェリーボール、ケイ酸白土を色付けしたカラーサンドなど様々な商品が出回っています。
私のお勧めは、中に炭の入ったセラミックソイルです。中に炭が入っているので水の浄化作用があるため、水の腐る心配もなく植物がとても健全に育ちます。白や黒、赤や青など様々な色があるので、どんな雰囲気で見せたいかを考えて色を選びましょう。

次に気に入った観葉植物を選びます。
日当りの好きなもの、多少の日陰に耐えるもの、乾燥が好きなもの、こまめに給水が必要なものなどそれぞれ性質があるので、同じ性質のものを組み合せるのが基本です。でもよく分からない!という人は、プテリスなど同じ品種で色形のバリエーションの多い植物を選び、葉色違いを合わせて植える事で単調な印象にならずに寄せ植えが出来ます。

植え込むときは、観葉植物をポリポットからはずし水をはったバケツで根を丁寧に洗って用意したセラミックソイルで植え込みます。特に透明のジェリーボールで植え込む際は土が残ると汚らしく見えるので、必ずきれいに洗ってから植え込みます。植え込む際は器に目一杯植え込まずに、少しゆとりをもって植え込み、空いたスペースに小さな飾りを飾っても、また楽しいですよ。

植え込み終わったら、根に水がかかるよう給水しますが、水は器の底に少したまる程度にしましょう。どっぷり浸かった状態にすると、根腐れの原因になります。水はなくなったら再度少したまる程度に給水して管理します。
また、時々霧吹きで葉水するのと、夏の生育期には1週間~10日ごとの液体肥料もしくは1ヶ月ごとの固形肥料を施すのも忘れずに!長く美しい緑の景色を楽しむためにはお手入れも必要です。

夏の暑い時期は無理せず室内で楽しくガーデニング。
身近に緑を置いて眺めて楽しむのもなかなか楽しいですよ。

工夫次第でこんなアレンジも

つる性観葉植物シュガーバインやポトス、アイビーなどは挿し木が簡単に出来ます。専用土に植えずに水を入れた瓶に切った一枝を差すだけでも楽しめます。さらに籠で吊るせば和風の一輪挿しの風情が演出できます。ガラスの空き瓶に観葉植物を植え込んでミニテラリウムを作る方法も。ただし、伸びすぎた葉やツルの切り戻し、そしてガラスを拭く等の手入れも忘れずに。同じサイズの四角の器に同じくセラギネラを植え、器の配置バランスで景色を作れば、モダンな印象に。(セラギネラは乾燥と直射日光には注意しましょう)

ドラセナは生長とともに枝が伸び上がってきます。ちょっと怖いですが、ばっさり切ってもまたそこから葉が伸び出します。また、切り落とした枝を5センチ程に切り分け挿すと、たくさんの株を作る事もできますよ。ただし、切り口はよりシャープな刃物で切り、専用土は雑菌などの入っていない新しいものを使い、春から晩夏までの気温の高い成長期に行う事がポイントです。