vol.05 自然に学ぶ暑さ対策

自然に学ぶ暑さ対策

前回は夏の暑さが厳しい中での水やりについてお伝えいたしましたが、今回は以前イギリスで見たお庭についてご紹介いたします。
そのお庭は「極力灌水をしない」という徹底した管理をされているお庭でした。もともと雨水の少ないその地域、ある夏には本当に雨が降らずにその信念を曲げて水をあげてしまおうかと思った事もあったそうです。結局地上部分の葉を切り詰めて、葉から水が蒸発するのを防ぐ事で、その厳しい状況を乗り越えたのだとか。葉っぱから常に水分を蒸発しているという事は、それだけ根っこから水が必要になってくる。そのバランスを少し調整してあげるのですね。

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vol.04 夏の暑さを乗り切るための「庭アイデア」

暑いですね。ジリジリと照らす太陽に、すでにバテ気味の私。気づけば小さな鉢植え植物が水を切らしてくたんとなっていたりします。基本的には地植えの植物には過保護に水やりをしない主義の私は、鉢植えも出来るだけ水を控えて、最低限の水で管理する方が強靭に強く育つとつい最近まで信じていたのですが・・・。実際乾燥した土地に生えているマーガレットだって、根がずっと地下まで伸びて、常に水が供給出来るようにしていると知りました。つまりは乾燥地が好きだからと言ってもしっかり地下の下の下の方では、水を吸い上げているんです。鉢植えは限られた土環境。もちろん、あげ過ぎは禁物ですが、その植物が健全に生きて行く為には、水を絶やさないように給水する事が大切です。特に乾きやすい夏場の水枯れは、成長に大きく影響するのです。昨年良かれと思いスパルタ教育して何度も水切れ直前を経験した鉢植えの葉ゲイトウを思い出し、反省。もちろん、サボテンや多肉植物のように自分で水を溜め込んでおける植物はまた少し状況が違いますけどね。という訳で、最近朝の鉢植えの水やりは私の日課となりました。テラスの鉢植えたちは例年にもまして、なんだかいきいきしているようです。

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vol.03 緑のカーテン「ゴーヤー育成編」

ゴーヤー育成のコツ

すっかり定着した「緑のカーテン」。一般家庭から企業、学校、マンションなど様々な所で見かけるようになり、前号ではいろいろなつる性の植物についてご紹介しました。
食べられるものとして、オカワカメやツルムラサキ、ハヤトウリ、ヘチマ、アピオス、やまといも、宇宙いもなどがあげられますが、かわいい実や花を楽しむのでしたらフウセンカズラやルコー草、アサガオにユウガオ、ひょうたんなど、結構色々あるものです。完全に違う種類だけを試すのももちろんよいですが、植える中の数ポットを他のつる植物を試しに入れてみて成長具合を観察するのも楽しいですね。
今回はその中でも代表的なゴーヤーについて少し詳しくお話しします。

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vol.02 緑のカーテン「色々あるよ、つる植物」

色々あるよ、つる植物

すっかり定着した「緑のカーテン」。一般家庭から企業、学校、マンションなど様々な所で見かけるようになりました。美しい日陰とそれからおいしいご褒美まで付いて来るゴーヤーはその代表格です。日除けとして、昔ながらのよしずももちろん効果的ですが、よしずの隙間から通る風は葉の隙間を通る風より暖かいのだとか。日によって暖められたよしずの隙間から吹く風と、水分を吸い上げ蒸散している葉の隙間を通る風の違いが大きく影響するようです。
これからやってくる夏の暑さ対策に、今年こそ緑のカーテンに挑戦してみようと思っている方にはシンプルにゴーヤーのカーテンを、そしてすでにゴーヤーは何度も挑戦している方は、他のつる植物に挑戦してみるのも楽しいですね。

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vol.01 シェードガーデン

今から始める夏のシェードガーデン

燦々と照らす太陽とすくすく育つ植物達。南の日当りの良い環境イコール何でも上手く育つと思っている方、実はそうでもないのです。
森の中では大きな樹木の足元にヤツデやアオキ、アジサイやギボウシ、シダなどおよそ日当りが良いとは言えない環境下で、彼らは青々としたきれいな葉をみせてくれています。でもあんなにもきれいだった葉は、強い日差し環境に置かれると、黄色く変色したり、茶色の斑点が出たりする症状「葉焼け」を起こしてしまうのです。そう、実はシェード環境だからこそ上手く育つ植物だってあるのです。

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