vol.33 楽しいガーデン巡りから学ぶ

庭や植物園巡りはとても楽しいですよね。素敵な景色にうっとり、時に興奮!これ、家にもある!ああ、これ私も育ててみたい!でも植える場所が・・・などなど。最後には植えるスペースのあまりない我が家の庭を思い浮かべるのがオチですが、見ると色々育てたくなってしまうのは、庭を持つ者の性でしょうか?

楽しいガーデン巡りから学ぶ

ガーデン巡りは、たくさんの素敵な植物に出会えるのはもちろん、見方によっては庭作りのアイデアも得る事ができます。
もちろん、自宅とは異なる気候のお庭の植物構成をそのまま再現出来ないかもしれないけれど、色の組み合わせ方、手前と奥の植物の組み合わせ方、園路の床材や花壇の縁材や、それぞれのテーマごとに分かれた庭をどうつないでいるかなど、庭の見せ方はとても参考になったりします。
そうはいっても、咲いているお花はやっぱりきれい!つい開花している花や美しい葉のそよぐ木々にも夢中になって、カメラレンズばかり覗き込んで前のめり気味に花や葉ばかりを見てしまったりするかもしれません。そんな時は一息置いて視線を広げると、開花している花とそれを美しく見せている控えの植物との関係や、その花が美しく見えるための背景の壁や花壇の立ち上がりの素材など、庭全体が見えてきます。私は時々、素敵な景色に出会うと、どうしてきれいに見えるんだろうという疑問を持ちながら、その理由探しをしたりもします。観察したり、時にはぼーっと眺めたり・・・新たなアイデアをもらい、またリフレッシュできるガーデン巡りが私は大好きです!!

新しいアイデアをもらうもよし、ただリラックスするもよし、散策しながら友人や家族との会話を楽しんでもよし、季節ごとの鳥たちのバックミュージックや季節ごとの花を楽しんでもよし。さあ、お庭巡りに出かけてはいかがですか?

五嶋直美の旅日記「軽井沢千住博美術館のカラーリーフガーデン」