vol.50 鳥も私も楽しい、かわいいバードフィーダー作りに挑戦

めっきり寒くなり、我が家の庭もしっかりと霜がおりるようになりました。
先日まで堂々と立っていた皇帝ダリアが霜で巨大な立ち枯れ姿に変身していました。冬ですね。
我が家は房総半島にあるせいか、庭や森の木々はまだ紅葉した葉が少し残っている状態ですが、この葉が全部落ちたら、今年はちょっと新たな試みにチャレンジしようと思っています。
題して、「小鳥さんも楽しめるベルオーナメント」作り!です。
鳥たちの大好きな餌を、ちょっと可愛いアレンジで木に吊り下げる仕掛けを作ります。

鳥も私も楽しい、かわいいバードフィーダー作りに挑戦

野鳥への餌やりにはちょっとしたルールがあります。
まずは、自然界の餌がなくなった頃から新しく新芽が出る頃までの期間にとどめる事。これには理由があります。
あまり早くあげ始めてしまうと、渡り鳥さんがもしかしたらその餌によって留まってしまう可能性があります。もし自分のやった餌によって留まってしまったら、彼らは寒さに耐える事が出来ません。
そして、新芽の頃つまり春の始めくらいまでというのも大切です。
基本的には自然の餌を獲っている彼らの生き方を変えてはいけないという事です。鳥も楽に餌の取れる環境が楽なので、依存してしまう可能性があります。
それから今年あげるのであれば、冬の間は定期的にあげた方がいいと思います。だって、気まぐれ開店するレストランには固定客は現れないでしょう?

さて、小鳥さんへの餌付けルールを少し理解したところで、早速作り方から。
鳥への餌というとまず頭に浮かぶのはみかんやリンゴなどを枝に挿すというもの。一度でも餌付けをした事のある方はご存知かもしれませんが、鳥たちにも好みがあって餌によって来る鳥が違います。
また大きな鳥が食べられるような環境だと、小さな小鳥さんたちは怯えてなかなか寄りつけません。我が家の場合はヒヨドリ級、ましてやカラスに占領されないような、小鳥が捉まって食べられる環境を作るようにします。

今回の餌の中身は、牛脂を使ったバードケーキを作ります。シジュウカラやメジロ、スズメなど小さな鳥さんたちはこってり甘党なんでしょうか?このバードケーキが大好きです。
バードケーキは色々なレシピが公開されているので、揃えられるものと作りやすさで、自分に合ったレシピを選ぶのをお勧めします。

まず、小さな素焼き鉢を用意します。素焼き鉢は白のアクリルペイントで簡単にペイントします。マスキングテープなどでストライプ模様を作りました。
その鉢が乾いたら、ひっくり返して底穴に通る枝分かれした枝を差し、上部の枝が飛び出た部分には麻ひもか針金で木に引っ掛ける部分を作ります。ここは鳥さんの重みがかかっても外れないようしっかりと固定する必要があります。
そして作ったバードケーキを詰め込み完成です。
最後に鉢をひっくり返して鉢上部にラフィア(ヤシ科の植物の繊維でつくったひも)でリボンをつけて出来上がり。
小鳥たちはその枝に掴まって、鉢の中にあるバードケーキをつんつんつついてくれますよ。ポイントは小さな素焼き鉢で作る事です。

できたらいくつか作って下げておきます。ちょっとしたベル型のクリスマスオーナメントのようでかわいいですよ。私はシンプルに白のみで色付けしましたが、子供たちと楽しくカラフルに絵を描いてもいいでしょう。その時はぬれても色落ちしないアクリル絵の具で描きましょう。
そして作るのが面倒だという人にお勧めなのは、松ぼっくりのカサの隙間にこのバードケーキを入れて下げる方法もありますよ。見た目も可愛いし、こっちの方がより簡単です。

お国変われば…in NZ

さて、今年のメルマガはこれでおしまい。
実は来年早々出産を控えている事もあり、長らく書いてきた私のコラムもこれで一旦終了です。
長く愛読して下さった皆様、本当にありがとうございました!

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