vol.44 熱帯植物でトロピカルな寄せ植えを楽しむ

気温も上がり季節が夏に近づくと、私はいつもトロピカルな雰囲気の寄せ植えを作りたくなります。
梅雨が来る前に作っておけば、夏が到来する頃には寄せ植えの植物も、しっかり根を張り葉を茂らせ良い感じに仕上がるので、丁度今頃がトロピカルな寄せ植え作りに最適な時なのです。
梅雨が明けてから作ると根がしっかり張るまでの期間の給水が大変!それでなくとも水やりが必要になる季節なので、一日数回水やりなんて事にもなりかねません。今後の手間を考えると少し早めの準備がベストです。

トロピカルな雰囲気にする方法はいたって簡単。きれいなライムグリーンや赤、紫、ピンク色のつややかな葉の熱帯植物を寄せ植えの1アイテムとして取り込むだけです。これらの植物たちが普通にその他の植物同様、屋外で育てられるのも、温暖な夏があるからこそ。そう思えば蒸し暑い夏も、そう悪いものでもありません。

熱帯植物でトロピカルな寄せ植えを楽しむ

熱帯植物は、熱帯のイメージから太陽がさんさんと降り注ぐ環境を好むように思われますが、実はそうではありません。もちろん太陽光線は必要ですが、強すぎる直射日光は葉焼けのもと。熱帯のジャングル環境でも、背の高い大きな樹木が作る森の中に暮らすこれらの熱帯植物たちにとって、直射日光を避けた明るい半日陰環境がベストな環境なのです。

ベルベットのような紫葉のギヌラやライムグリーンの明るい色合いのポトス、ラベンダーカラーが緑の中に織り混ざるトラディスカンチア・フルミネンシス、トラディスカンティアの中でも紫葉の美しいパリダ・プルプレア、里芋のような形の葉ですが、赤や白の作る模様がとても印象的なカラジューム、シックな葉色とラベンダー色の花が魅力のプレクトランサス、それに細かく枝垂れるような葉が魅力のアスパラガスなど、独特な葉色、艶感、葉姿はやはり熱帯植物ならでは。これらと季節の花を組み合せます。
相性の良い花として、私はインパチェンスをおすすめします。かわいらしくも豪華な八重種や、花が大きく葉も特徴的なニューギニア種など印象は様々なので、その他の熱帯植物との組み合わせを考えながら好きなものを選びます。インパチェンスも熱帯植物同様、直射日光を避けた明るい半日陰環境を好む植物。一緒に植え込む素材として相性抜群です。

植え込む時には、肥料を少々入れ込む事、それから花がら摘みは定期的にしてあげましょうね!葉などに落ちた花がらがカビたりして、病気や蒸れの原因になります。ジメジメした梅雨時期には特に気をつけて管理すれば、本格的な夏が到来する頃、ちょうど素敵な寄せ植えに仕上がっているはずですよ!

直美の旅日記「インバーカーギル クイーンズパーク内の『winter garden』」