暖かくなってくると、一気に色々な花たちが咲き乱れます。庭の小さな園路は、色々な品種のスイセン、ムスカリ、シラー、ヒヤシンスが咲き乱れて、甘い香りと可愛らしい色合いとで、何ともいえない素敵な景色を作っています。フェンスに這わせた藤が咲くのも時間の問題です。
さて、花が咲くその傍らで、虫たちもせっせと働いています。あまり悪さしない虫たちはいいけれども、やはり大量につくアブラムシや葉を食べ尽くす芋虫と出会うのは、あまり嬉しくありません。
大量の嫌な悪さをする虫たちに会わないためにも、日頃の観察は重要です。小さな球根を眺めながら、その横のミニバラの葉裏チェック。新芽チェック。その合間に、まだ小さな抜きやすい雑草を抜いたりすれば、一石二鳥。虫の発生は大量になる前に見つければ、被害も最小限におさえられ、なお且つ嫌な思いもしません。これは雑草も然り。大きく根がぎっちり張る前に抜けば、苦労せずに簡単に取りのぞく事が出来ます。虫も雑草も何事も、早め早めの対処が重要です。
さて、雑草を抜いているとふと植えた記憶のない所にペチュニアが元気に育っていたり、キンギョソウ、カレンジュラはすでにたくさんの花を咲かせていたりします。こういうサプライズは大好きです!きっと、昨年植えた株が種を飛ばし、その中の上手く育ったものが今頃お目見えしているのでしょう。このように風によって運ばれる種もありますが、虫によって運ばれる種もあるんですよ。有名な所でスミレとアリの関係。スミレの種にはエライオソームという脂肪分がついていて、これがアリさんにとって大変なごちそうとなります。これを持ち帰ったアリさんは用なしとなった種を巣の外に捨てます。結果アリたちによって運ばれた種がそこで芽吹くという仕組みです。
受粉をしてもらう為に魅力的な花を咲かせたり、良い香りを漂わせたり、美味しいごちそうをセットにして種を運んでもらったり・・・花と虫は切っても切れない関係なのです。虫は花に悪さをするだけではないんです。
そうそう、健全に丈夫に育った植物はちょっとやそっと虫にやられたからって、それが原因で病気になって枯れてしまうって言う事はないように思います。
太陽の恵みを受け、風通しもよく、肥料過多でなく健全に育てる事が、植物にとって何よりも一番大事なんですね!