vol.12 庭にこそ鉢植え

寒くなり、お庭の木々も色づく頃になると、ああそろそろ冬がやってくるんだなあと、しみじみ感じます。でもやっぱり欲しいですよね、庭の彩り!花々しい季節でないからこそ、今時期から春先にむけて楽しむ事の出来る一年草類を寄せ植えなどにして、寂しい庭のアクセントを作りましょう。ハンギングも効果的だし、お庭の植え込みスペースにはレンガなどを敷いて鉢を置けば、それが寂しいお庭のアクセントになるので、全面に花を植え込まなくても十分素敵な庭景色を作る事ができます。またデッキテラスに飾る場合は、大きさの違うものを組み合わせたり、スタンドを使って高低差を出すなど工夫しておくと、ただべたっと並べるよりもぐっと素敵な空間が出来上がります。座る為のベンチをスタンド代わりに使っても良いですね。

もちろん庭スペースがない場所にも大活躍な鉢植えですが、実は冬の寂しい庭を効率的に華やかにする方法としても、鉢植えが大活躍するんですよ。注意しなければならない事は、冬場の乾燥。夏とまでは行きませんが、冬場も十分乾燥するので、水やりだけは忘れないようにして下さいね。

置き方で印象も随分違います!置き方3パターン

  • 左右同じように作った鉢植えをシンメトリーに置く例。玄関前やガーデンエントランスなどその場を象徴的に印象づけたい時に効果的。
  • 園路の左右にランダムに置いていくと、そこへ向けられる視線がテンポよく流れ飽きさせません。それら庭のアクセントが、淋しくなってしまった庭にリズム感を与えてくれます。
  • ハンギングはとても華やかな印象を与えるので、園路の奥やコーナーなど、視線の集まるフォーカルポイント(※)に置くとより効果的です。ベンチに立てかけたり、フェンスにかけたり、専用のハンギング台を作っても良いですね。

秋冬に出回る一年草の類いは、寒い冬を耐えしのび、その後春先にむけてぐんぐんと成長してきます。その後の成長が順調に進む為にも、植え付ける際に肥料をすき込む事を忘れずに。また鉢に植えた場合、寒さ避け、乾燥避けにウッドチップ等のマルチングも敷き込む事をお奨めします。