vol.39 春を待つ間に~木製品の手入れ~

年末年始に食べ過ぎて太った体を絞ろうと思ったら、庭でせっせと働くのはいかがでしょう?でもこの時期花がたくさん咲く訳ではないし、雑草伸び率だって停滞気味…。いえいえ、そんな時期だからこそ、やらねばならない事があるんです。そう、木製品の手入れです!
普段緑が覆い茂っている場所でも、この時期は枝だけ。茂みに入って毛虫にやられる事なく、また伸び出した枝葉が邪魔する事なく作業が出来、何より他の作業があまりないのでたっぷり時間をさくことが出来ます。木製品はきちんと定期的に手入れをするかしないかで、本当に持ちが違ってくるので、出来れば毎年、最低でも2年に1回はヤスリがけして新たな塗料を塗る作業をしたいものです。

春を待つ間に~木製品の手入れ~

このヤスリや塗装作業。我が家ではデッキやフェンスは浸透性の塗料。木のテーブルや椅子は水性ペンキと決めています。浸透性の塗料は木目が浮き出て木の自然な風合いが出るので気に入っています。しかしこれを使う時は、筆を洗う薄め液も必ず用意しましょう。下地が透けるので今年は色を変えたいと思っても、現在塗っている色よりも濃い色を選ぶ必要があります。水性のペンキは色数も豊富なので、年によって色を変えて楽しみたいテーブルと椅子は水性ペンキがベストです。使用した筆を水洗い出来るので、片付けも楽です。金額も浸透性に比べて安価ですが、ぽろぽろはげてきたりするので、耐久性から考えると浸透性が勝ります。

最初は厚着して始めた庭作業、帽子を脱ぎマフラーを取り、動いているせいかだんだん暑くなって来るものです。しかし何故か鼻水だけはしっかり出るのですが…。うっすら汗もかき、食べ過ぎてぶくぶく太ってしまった体の引き締めになるし、これで庭もきれいになると思えば一石二鳥。
さて、作業も終了した所で、お楽しみのお茶タイム。作っておいた特製おしるこにお餅を入れて外の空気を吸いながらいただきます。あれ?体を絞るために働いたんじゃなかったっけ?なんてどこからか聞こえてきそうですが、やっぱり作業の後の美味しい甘いものはやめられません。

ちなみに、雪があって庭に出るのも出来ないという方ももちろんいますよね。雪国の方はこのような木製品の手入れ作業は雪の降る前にしておくのがベストかもしれません。そして家の中で春を待つには、庭を眺めながら小説やガーデニング本、カタログをじっくり読んで春を待つのがベストです。でも読んでいるといても立ってもいられなくなりますが…。

塗装する時の3つの準備

布製の手袋はしみ込んで手が汚れてしまう事も。私はビニール製の手袋で作業します。特に浸透性塗料がつくと数日間落ちないなんて事もあるので、気をつけましょう。刷毛をふいたり、こぼれた箇所をふいたり必ず必要です。こぼれてから慌てて布を探す、という事がないよう準備してから作業します。我が家の場合、ヤスリがけはグラインダーで行います。これがけっこう粉が舞う過酷な作業。作業服も粉の落としやすいつるつるのものにし、必ずマスクをします。

樹脂製の鉢、ちょっと工夫すると素敵な鉢に生まれ変わります。まず塗料の馴染みが良いように、鉢にヤスリをかけます。次にグレーの水性塗料を塗り、乾いたら白の塗料を数カ所に塗り、ぼろ布で馴染ませます。このとき、きれいにしようと思わずざっくりするのがポイントです。乾いたら所々ヤスリをかければ出来上がり。油性塗料は、経年変化でぱきぱきとはがれ落ちる事があるので、必ず水性塗料を使いましょう。