vol.30 お庭で楽しむ家庭菜園

今年こそは、いつもと違った庭の楽しみ方をしたい!と考えている方へ、いくつかのテーマを決めてお庭を楽しむ方法をご紹介します。ほんのちょっとの工夫で、いつもよりもワンランク上のマイガーデンを演出できますので、ぜひ試してみてください。

お庭で楽しむ家庭菜園

<1>まずはすでに庭が出来てしまって、鉢植えで取り込みたい人は・・・

私も色々試したけど、やっぱり重要なのは大きな鉢で育てて、1鉢に欲張らない事。あれもこれもと1鉢に入れると、上手く育ちません。丸い鉢だったら1鉢1苗、長方形だったら1鉢2苗までかな。
トマトやナスには支柱が必要だし、キュウリも何かに誘引しないといけません。最近は支柱がしっかり立てられる深めの鉢や専用の穴の空いている鉢が売られているので、そのような鉢を利用します。支柱がぐらつくと、それまた上手く育たないのでこれは案外重要なんです。置く時に鉢色を統一する事と、その周りに少し見栄えのする花で鉢の足元を隠してあげるのが、庭に馴染ませるポイントです。支柱がいらず簡単に鉢植えで出来る初心者におすすめの野菜は、つるなしインゲン。簡単だし、何よりも穫れたてのマメの甘さにビックリする事請け合いです。

<2>そして、直接庭スペースに植え込みたい人は・・・

スペースがない人は植栽の一部を耕して植える事もできます。でも根の成長スペースを考えると、周囲30センチくらいは耕して、堆肥や肥料をすき込んでから植える事をお勧めします。
でもそれだと、茶色の土の部分が目立っていやという人には、地被植物を少し離れた所から植えて馴染ませたり、その野菜と相性の良いハーブや野菜を一緒に足元に植える方法もあります。キュウリの足元にはミツバを植えたり、トマトの足元にバジルなど本当に色々な組み合わせがあります。ある組み合わせは害虫予防になったり、ある組み合わせは適した生育環境を提供したりなどそれらを「コンパニオンプランツ」といって、本など色々出ているので調べてみるのも楽しいですよ。

ご紹介した2つの方法は、どうしても畑できちんと作付けするよりは収穫量が減りますが、ちゃんと収穫できます。
それから、フェンスや板塀などにつる野菜が這いやすいように、ワイヤーなどを設置しておくと、野菜を誘引できるからおすすめです。

さて、4月下旬から5月上旬は、夏野菜の植え付け適期。今年こそはと思っている人は是非試してみて下さいね。

五嶋直美の旅日記「大阪梅田スカイビルの新里山」