vol.23 今植えれば今年中に楽しめる、夏植え球根

猛烈な夏の暑さも過ぎ、朝晩は少し過ごしやすくなってきたでしょうか?真夏の間元気のなかった庭の花たちも、少しは息を吹き返して来たようです。
本格的な秋に入る前のこの時期、冬から来春に向けての準備をするにはまだ暑すぎるし、秋の紅葉を楽しむにももう少し時間がかかりそう。でも今の時期に植えれば年内に楽しむ事が出来る夏植え球根があるんです。知ってましたか?

今植えれば今年中に楽しめる、夏植え球根

夏植え球根と言われるコルチカムやサフランが、実は今丁度植え時です。球根と言えば、王道のチューリップやスイセンが上げられますが、これらは秋植えが基本。少し涼しくなった10~11月頃に植え、寒い冬を経験した後、品種によって春先の3月頃から5月にかけて開花を楽しむ事ができます。これら秋植え球根は長い冬を越えて春に咲くまでに、少なくとも4~5ヶ月は待つ事になります。しかし今が植え時期のサフランやコルチカムなどの夏植え球根、9月頃植えれば2ヶ月程経った11月には開花を迎えます。すぐに結果が見たい人にはオススメの植物です。

さらにこのコルチカムに関して言えば、土に植えず水もやらずにゴロンと机の上に転がしておくだけで、立派な花が咲きます。球根からいきなり花が咲く姿は、なかなか見応えありますよ。葉が出てくるのは花が咲いた後、来年も楽しみたい場合は花後土に植えましょうね。
秋植え球根は他にも、ネリネや彼岸花などもありますが、確実に簡単に花が楽しめるサフランとコルチカム、ガーデニング初心者にもおすすめです。

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サフランに対して、コルチカムは別名イヌサフランと呼ばれます。サフランが調味料として使われる一方コルチカムには毒があるので、犬も食わないサフランという意味でしょうか?役に立たない、食べられないと言った意味からイヌとつく植物はたくさんあります。彼岸花やネリネも夏植え球根です。この時期植えてその年の秋に開花するものもありますが、サフランやコルチカムのようにすべてが必ず開花する訳ではなく、球根によっては数年かかるものも。しかし、一度植えれば徐々に球根も増え、数年後には立派な株になるでしょう。コルチカムはたくさんの品種があり、日本で多く流通しているのが藤色や白色の秋咲きタイプです。でも実は春頃咲く品種もあり、黄色の品種もあるみたい。特に見た事のない黄色品種、日本の気候では栽培難しいのかな?

ただ転がしておくだけで、立派な花が楽しめるコルチカム。室内でちょっとかわいいカゴに寄せて置く事にしました。咲いてみると、あれ、これって白っぽい品種だったっけ?!そう、日光のあたらない場所に置くと本来のきれいな藤色にはならず、白っぽい色の花になってしまいます。もちろん、白花種もあるので、すべてが必ず藤色になるとは限りませんが…皆さんも置き場所には気をつけて下さいね。