vol.20 スイレンを育ててみよう!

学生時代アルバイトのお金を貯めて、はじめて海外に旅行したのがヨーロッパ圏。バックパックをしょってヨーロッパ各国を1ヶ月に渡り友人たちと旅したのはとても良い思い出です。途中訪れたフランスのオランジュリー美術館。はじめて見たモネの睡蓮の、そのキャンバスの大きさと美しさに感動したのをよく憶えています。
日本のお庭事情、なかなかモネの描くような広大な池を持つお宅は多くはないですが、少しのスペースでもこの睡蓮を楽しむ事ができます。通常のスイレンは白やピンク色のものが多いのに対して、熱帯性スイレンは通常のものにはないブルー系のもの、夜咲くものや香りのあるものなどもあります。
また小さなスペースで楽しみたい時は羊草など小型のスイレンもありますので、好みのものを選ぶといいですね。今頃多く出回る水生植物。今年はスイレンにチャレンジしてみるのはいかがですか?

スイレンを育ててみよう!

~実際に育ててみよう!~
まずは大きめの水鉢を用意します。中から外に水が漏れないような施釉されている物がベストです。
次に中に入れこむ平鉢と、鉢底ネット、鉢底石と土として「荒木田土」、肥料として油かす入り骨粉を用意します。荒木田土は田んぼの下にあるような土で、水生植物の植え込みに欠かせない土です。もしくは水生植物用の土が用意できれば、肥料もブレンドされているのでそれだけで大丈夫です。
鉢底ネット、鉢底石の順番に平鉢に入れ、荒木田土を少しいれた所で肥料を数カ所入れます。その後土を足して、スイレンを植え込みます。このとき、根が肥料に直接当たらないようにするのがポイントですよ。
植え終わったら、水鉢に植え込んだ平鉢を設置して、水鉢の際からそっと水を足して行きます。水を入れた当初濁りますが、しばらくすると水が澄んできます。
水鉢内にメダカやカダヤシを入れると、ボウフラを食べてくれ、また水の対流も生まれるので、おすすめです。ただし、メダカとカダヤシは一緒に入れないように!外来魚の強いカダヤシに食べられちゃいますからね。

「つくばいの活用方法」毎号、お庭の情報をお届けしているイラストレーターの五嶋さんは大の旅行好き。今回は京都で見かけたお庭についてご紹介します。