vol.16 室内園芸を楽しむ

室内に取り込んだ観葉植物や、毎年のように年末に購入する立派なシクラメン、さし穂をしてどんどん増えてしまったセントポーリアで、すでにリビングは満員状態。そう言いながらも、ついお花屋さんで見かけたプリムラ オブコニカを衝動買いしてしまった私。ああ、どこに置こうかしら?
購入したお花を長く美しく楽しみたいのは、皆同じ。そのためにも一番基本的な手入れである水やりは怠らないよう、心がけたいですね。

室内園芸を楽しむ

でも、植物によって水をやるタイミングって、それぞれ違います。あげすぎたら根腐れするし、かと言ってあげなかったら水枯れしてしまう。底面灌水装置で管理している場合は、水がなくなったら水を足すし、通常通り地表面から給水する場合も、乾いたら水をやるというのが鉄則です。でも、気付いたらシクラメンが完全に水を切らしてダランとなっていた事、経験ありませんか?そんな時の対処法を今日は伝授しちゃいます。しなっとなってすぐだったら、案外また元通りになるんです!
方法はいたって簡単。バケツにためた水に鉢ごとドボンとつけこむみ、下からたっぷりと水を吸わせます。そしてここが一番のポイント。霧吹き等で少し湿らせた新聞紙を回りにくるりと巻いて、周りからも水分を吸わせます。一度水切れしてしまったシクラメンを給水だけで復活させたとき、その後花の茎がだらしなく開いてしまったって経験ありませんか?水をたっぷり吸わせただけでは元のようにまっすぐの状態には戻らず、茎がだらしなく開いてしまった形状で固定されてしまうんですって。だからこの新聞紙でまっすぐに固定保湿してあげるのが重要なんですね。このようにシクラメンは復活できるけど、プリムラは一旦水切れしてしまうと、そのときついている花芽は咲かなくなってしまうらしいから、気をつけてくださいね。つまりは水切れさせないって事が一番大事かな?

園芸品種の代表格プリムラ ジュリアンは寒さに強く屋外でも大丈夫だけど、霜にあたると花が痛んだり一時的に花がだらんとしなびる事もあります。プリムラ メラコイデスは霜よけもせず屋外の鉢植えでもぴんぴんしている。でもプリムラ オブコニカはやっぱりこの時期室内鑑賞専門。同じプリムラでも置き場は色々、注意してね!イギリスやニュージーランドのガーデンで何度となく見かけたプリムラ ブレヤナ。大型で花の固まりが壇上にポンポンとつく姿はとてもかわいい!植えたいけど、日本の夏に耐えられるかなー。プリムラの最大の敵は夏越しかもしれません。イングリッシュガーデンでもおなじみのプリムローズ。ヨーロッパで自生するこの品種の名はプリムラ ブルガリス。木陰で育てて日本の暑い夏さえ超えれば、毎年株が大きく成長して春先にかわいらしいクリームイエローの花で楽しませてくれそう。今年はこれを育ててみようかな!

年末に購入したシクラメン、花数が少ない、花が小さくなってきたと思ったら肥料切れかもしれません。液肥を使用量を守って与えるのもきれいな花を咲かせ続けるポイントです。