vol.17 春を感じる寄せ植え

3月に入ったというのに、寒い日が続きます。
早い年だとうぐいすが鳴き始めても良い時期なのに、まだ鳴く気配すら感じません。でも、庭を眺めるとクロッカスが咲き始め、ヒヤシンスやスイセンもあちこちから顔を出し始めています。寒さでいじけていたキンセンカやビオラも、本来の調子を少しずつ取り戻しつつあるようで、葉の緑が少し冴えてきました。まだまだ寒いとは言え、やっぱり春は来ているのですね。

ふと見れば、冬に作った葉牡丹の寄せ植えはにょろにょろとその背を伸ばし始め、さらに連日やって来る2羽のヒヨドリに日々食べられ続け、なんともかわいそうな姿になってしまっています。
3月になった事だし、ここは心機一転、春の寄せ植えを作る事にしました。
今回は、芽出し球根(花芽つき球根)を使ったアイデアを紹介します。昨年球根を仕込み忘れた人も、今からでも球根植物が楽しめるとっておきの方法です。

春を感じる寄せ植え

芽出し球根(花芽付き球根)とは、ポットに植えられた芽が少し出始めの球根の事。好きな春の草花と組み合わせて寄せ植えを作っても可愛いけど、私のおすすめは、いくつかの球根を組み合わせて、あえて球根の足元を見せる寄せ植え方法。モスでマルチングすれば、とっても素敵な景色に早変わり。好みで小さなプレートをつけたり、小石を置いたり、小枝をさしたり、小さなオブジェを置いても可愛いですよ。春を感じる芽出し球根(花芽付き球根)を使った寄せ植え、是非試してみてくださいね!

球根をより楽しむ3つの方法

翌年も楽しみたければ、花後即効性の肥料を入れた大きめの鉢か、庭に植えて球根を充実させて翌年の春の開花に備えます。球根と言えば、有名なのはオランダ。今年はオランダで10年に一度と言われる花博「フロリアード2012」も開かれます。興味のある人はこの春是非現地に足を運んでも!?根を水で洗ってガラスのビンにビー玉や小石で固定しながら生けて、自宅で楽しむ方法も。簡単でおしゃれなので、とってもおすすめです。

冬咲きチューリップは、冷凍処理した球根をその後まだ寒い冬のうちに露地植えする事で、早く春が来たと勘違いさせて冬のうちに咲かせる商品。通常の春開花よりも早く、そして長く持つのがメリットだとか。一足先に咲いてしまったチューリップたち、「春ってこんなに寒かったっけ?」って思いながら咲くのかな?