vol.15 鳥を呼んで楽しいお庭

寒いですね。寒々しいお庭は、一見とても寂しい景色ですが、今だからこそ訪れる小さなお客さんもいるんですよ!そう、かわいい小鳥さんたち。どちらかと言えば来てほしくないヒヨドリやカラスも来てしまう事はあるけれど、我が家の庭、ちょっとした工夫で、小鳥さんもたくさんやってきます。

そのコツは、鳥さんたちの好みを知る事!え?鳥に好みが?パンくずあげておけば、色々来るんじゃないの?と思う方。もちろんそれでも良いのですが、庭に訪れる虫さんだって、好みの草にしか卵を産まないし、鳥だって色々好みがあるのです。シジュウカラを呼びたければ、ヒマワリの種を置けば良いし、メジロを呼びたければミカンを枝にさせば良い。大きなヒヨドリやカラスをなるべく避けて小鳥さんに来て欲しければ、小鳥さんしかそのえさ台に入れない工夫をすればいいのです。友人の家では、そのうちヒヨドリばかりがやってきて小鳥さんをけちらすので、彼らが入れない低い屋根をつけたら効果的だったとか。我が家はと言えば、ちょっとかわいそうなのですが、えさ台の中心部に小皿でエサを置き、その周りは大きな鳥さんが止まれないように下から釘を上に向かってうっちゃいました。ちょっと過激だったかしら?でもシジュウカラのつがいがヒマワリの種を取りにやってくるようになりましたよ!

鳥に来てもらうのは、見ていて楽しい!って実はその効果だけではないんです。場所を覚えてもらうと、庭木に設置した巣箱で子育てをしてくれる可能性もあるし、そうなればひな鳥にあげるエサ、つまり芋虫など虫をとってくれる事にもなるのです。かわいい鳥が楽しめる+来春の虫取りまでしてくれるという事は、これが本当の一石二鳥かもしれません。
鳥のえさ台と小屋の設置、セットで挑戦してみませんか?

猫さんの格好のハントエリアになってもかわいそうなので、えさ台は地上から最低1m以上、小屋は2m以上を目安に設置しています。また近くに飛び乗れるような環境がない事も重要。かれらのエサ、つまり虫のいなくなる冬だけエサをあげるのが、自然界に沿ったルール。それ以外の季節にエサをやり続ける事は、環境にも、鳥の為にも、そして私達のためにもなりません。彼らも、鳥のエサを狙って盗みに来ます。リスが多く発生する場所では、彼らが上れないよう、ネズミがえしのような機能をエサ台につけるなどの工夫が必要です。

イギリスに行った時にとても驚いたのが、鳥用のえさ台や小屋はもちろん、ちょうちょを呼ぶ小屋、コウモリやフクロウの巣箱、テントウ虫の冬のお宿なんかもあった事。最近テントウ虫用の小屋は日本でも売られているので、早速我が家に設置しましたよ。